飛行機を予約する時に航空会社を往復で分けて予約していいの?
その疑問について、旅行会社で働く私の考えるメリットとデメリットに分けて解説をしていきたいと思います。
※これから紹介するメリットとデメリットについてですが、その時の状況により、航空会社の判断が変わる場合があります。あくまでも参考程度にしてください。
往復違う航空会社で予約してもいいの?
結論からお伝えすると、”大丈夫です”。
ただし、航空会社を往復分けることによって、注意点があります。
往復で予約するメリット・デメリット
メリット
- 割引運賃が適応される
往復同じ航空会社を利用することで割引運賃がほとんどのケースで適応されますので、片道ずつ買うよりも安く予約ができます。 - もしもの時に安心
もし、台風などの不可抗力により飛行機が欠航してしまい旅行自体を取り止める場合、未使用区間に対して返金があります。もちろん、往復で予約をしていて利用しない場合、往復分の返金があります。 - ストライキ
こちらも基本的には、未使用区間に対して払い戻しをクレームすることができます。ストライキの場合、事前に航空会社からの予告があるはずなので、その情報を元に振り替えや、返金の手続きをするようにしましょう。
デメリット
特になし
片道ずつで予約するメリット・デメリット
メリット
- 時間の選択肢が増える
目的地まで運行している航空会社が多いほど、選択できる時間の幅が広がります。往復同じ航空会社で合わせたら良い時間帯が無くても、片道ずつ航空会社を分けることで、予定に合わせて時間を選ぶことができます。 - 料金のいいとこ取り
このメリットは往復割引運賃が無かった場合のケースですが、その日の、各航空会社の往路・復路に分けて片道ずつの最安値を検索し、それぞれの航空会社の航空券を組み合わせることで最最安値価格を生み出すことができます。 - 往復で航空会社の違いを楽しめる
飛行機好きには特に嬉しいメリットです。航空会社によってサービスや雰囲気の色が異なっているので面白いと思います。
デメリット
(往復で予約する場合のメリットの裏返しでもあります)
- もしもの時が不安
もし、往路のみが台風などの不可抗力による欠航で、旅行自体を取り止めたとしても、片道ずつ別会社で予約をしていると往路分しか返金はありません。復路の便は返金対象外となります。 - ストライキ
こちらも、未使用区間に対して払い戻しをクレームすることができます。往路の航空会社のストライキが原因で旅行を取り止めたとしても、片道ずつ別会社で予約の場合、往路分しか返金はありません。復路は返金対象外となります。
最後に
これまでメリットとデメリットをお伝えしてきましたが、いかがでしょうか。欠航やストライキに関しては予測がつかないものなので判断が難しいからこそ余計に迷ってしまうかと思います。目的地の例年の気候であったり、時期を考慮しながら検討してみてください。
なんとなく安いを理由に航空券を買うのではなく、メリットやデメリットを知っていると、航空券を意図的に選択することができるようになると思います。
+αのおまけ
2つの目的地へ海外旅行や海外からの帰省で日本国内を乗り継ぐ場合など、国際線航空券と国内線を2枚に分けて予約をしようか、全区間一気に1枚の航空券で予約をしようか迷ったことはありますか?その場合、1枚の航空券にすることで複数のメリットが生まれます。
国際線航空券に国内線航空券を合わせて1枚のチケットで買う場合のメリット
- 複数に分けて買うよりも安く買えることが多い。
(国際線と組み合わせができる国内線の枠に限りがあるので例外もあります。) - 規定が国際線の規定に準ずるので、通常座席指定ができない区間の座席指定が可能になる。
- 荷物の規定が国際線の規定に準ずるので、国内線の預け荷物の数が増える。
例えば、国内線の無料預け荷物が1個で、国際線区間の航空会社が2個無料の場合、国際線区間に合わせて国内線の荷物も2個まで無料で預けることができるようになります。 - 万が一の時にも安心
万が一の運休や遅延により乗り継ぎができなくなってしまって、その後の旅程に支障を及ぼす場合、1枚の航空券で発券していれば補償の対象になるので、振替便のサポートを受けることができます。