展覧会レビュー

行ってきましたSOMPO美術館「珠玉のコレクション」【結論:わたしはアートに飢えていた!】

どうも、勝手にアートナビゲーター、栗鹿の子はるです!

行ってきました!SOMPO美術館!
興奮が冷めないうちに勢いで語りますね。

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リニューアルオープンしたSOMPO美術館

待っていたんですよ、このリニューアルオープンを。
だって5月28日にオープン予定だったのに、コロナのおかげで延期延期…。
わたし、待ちすぎて、忘れてました…。

で気づいたら、えーもうやってる!?て。

ご存知ですよね、SOMPO美術館。
新宿の高層ビル群の中にあった、東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館。
名前ながすぎ…。

それがSOMPO美術館という非常に呼びやすい名前に生まれ変わって、新たに本社ビルの横に、どーんと建設されました。

よーし、早速行こう!と思ったら、時間指定制ですって?

いま、大手の美術館はみんな時間指定制を導入してますね。
コロナの予防のため、あまり展示室内を密にすることができないからです。
アーティゾン美術館なんかは、コロナ騒動が起きる前からこの時間制をいちはやく取り入れていましたね。

よーするに、ディズニーランドのファストパスみたいなもんですね。
事前にインターネットで予約して、その時間に行くって感じです。

ピッピッピっと予約完了して、いざSOMPO美術館へ!

おー、スタイリッシュな外観!

さて、リニューアルオープンを飾るのは、SOMPO美術館コレクションの中の選りすぐりを集めた、ぜいたくなコレクション展、その名も「珠玉のコレクション」展です!

SOMPO美術館「珠玉のコレクション」展覧会レビュー

さぁ5階から3階まで順番に見ていきましょう。

5階は、近代以降の日本の画家たちが描く自然です。
目玉は修理を終えた、山口華楊の《葉桜》。

あぁ、京都画壇、ええですわぁ(怒らないで)。
ゆったりと画面全体を緑の葉桜が覆っているんですけど、近づいて見てみると、小さな実がちょんちょんとついていたり、地面を蛇がにょろにょろっと走っていたり。
この蛇がなんともかわいい!

山口華楊のお師匠さんは、京都で動物を描かせたらこの人っていわれた西村五雲ですからね。山口華楊もやっぱり細かなとこまで目が行き届いてるなーって感心しちゃいました。

お次は4階。
SOMPO美術館のコレクションの中心である、東郷青児のコーナーと、損保ジャパンが若手作家の登竜門として開催している公募コンクール「FACE」でグランプリを受賞した作家たちのコーナーがありました。

FACE出身作家の作品は、やっぱりかっこいい!

わたしちょっとダークな絵も好きなんですけど、庄司朝美の《18.10.23》は惹かれました。
アクリル板に油彩で、怪しくてちょっとさびしげな悪魔みたいなものを描いているんですけど、絵具をのせたアクリルの裏面を表側にしているので(この説明わかります?)、表面はまったくのフラットでつるんとしてるんです。
でも筆跡はしっかりある、みたいな面白い表現でした。

宮里紘規(ひろき)の《WALL》は、色とりどりのいろんな印刷物をシュレッダーみたいなもので細かくして、それを貼り合わせて大きな壁面を作ってるんです。で、それを見上げている小さな男の人、みたいな。
メッセージ性もたしかにあるんですけど、でもぱっと見た時のデザイン的な美しさが先に頭に入ってきて、全然くどく感じないというか。

青木恵美子の《INFINITY Red》は、アクリル絵の具で真っ赤な花を画面いっぱいに描いてます。で、アクリル絵の具の凹凸がすごいなー、と思って見ていると、もう凹凸通り越して、画面から浮き出て花びらそのものの形になっていることがわかって、うわーって。
もう、すっごい薄くて可憐な花びらなんですよ。
運んだりするの、すごく緊張するんだろうなーとか余計なこと考えちゃったり。

うーん、当たり前ですけど、グランプリ受賞者は一点一点、人の足を止める力がありますね。

そして、最後の3階です。
大人気、ヨーロッパ近代絵画のコーナーですね。
ここはもう有名人だらけ…。

ピカソの《バッカス》は、小学生のマンガみたいな顔で、これを80歳近くになって描くピカソってすごいよなーって。
バッカスってギリシャ神話に出てくる酒の神様ですよね。酔っぱらってるのか、おでことほっぺが真っ赤なのがかわいいです。

それからゴーギャン、ルノワール、セザンヌ。
この人たちの絵だけ、特別に撮影が許可されてました。
今までは当然撮影禁止だったので、すごいことみたいです。
ミーハーなんで、控え目にカシャッと。

そして会場の最後、照明が一段と暗くなったところに、出ましたゴッホの《ひまわり》です!
損保ジャパンと言えば、この《ひまわり》ですよね。

なんでもこの《ひまわり》が描かれた1888年は、損保ジャパンの創業と同じ年だそうで、それもあって1987年に創業100周年を記念して購入されたんですって。
約53億円だったとか。天文学的数字…。
というか、当時の日本すごいですね…。

この《ひまわり》は一点だけ、特設のケースに入っていました。
この絵のためだけに作られたケースで、常設になるんだそうです。
いつ来ても、《ひまわり》をながめることはできるってわけですね。

結論:わたしはアートに飢えていた

ふぅ、大満足して美術館を出ました。
で、あれ?あんまり疲れてないなって、気がつきました。

思えば、展示室は作品1点1点が結構間隔をあけて、ゆったりと並んでいたので、点数だけでいうとそこまで多くないんですよね。
時間指定制のおかげもあって、会場の中は人でいっぱいになる感じじゃなくて、本当に落ち着いて作品を鑑賞できました。
だからあまり疲れなかったのかな?

それと、見終わって気がつきました。
あぁ、わたしはアートに飢えていたんだなって。

コロナによる自粛が続いて、美術館にもいけなくて、おとなしくおとなしく過ごしてましたけど、気持ちに余裕がない状態ってきついですよね。
こんなにアートに触れて癒されるのかって驚きました。
人間、余裕がないとクリエイティブな発想ができなくなりますけど、こうやってアートに触れて、ものすごく久しぶりにそういう感性が刺激されたような、なんとも言えない心地よさがありました。

ほんと、アートの力ですね。